女性の割合が高い看護の現場には、女性社会特有の悩みが生まれやすいといわれています。
本記事では、看護現場ならではの人間関係の悩みにスポットをあててお話しましょう。
女性社会の特徴といえるのが、派閥が形成されやすい点です。
特定のグループができれば、その中で情報共有が頻繁に行われることになります。
派閥によって、仲間はずれの人ができたり、偏った噂が回ってトラブルに発展したりするケースが少なくありません。
このような派閥があると、業務の連携がスムーズにいかず、人間関係のストレスが増え、職場全体の雰囲気が悪くなってしまいます。
また、女性は男性に比べて、繊細かつ感情的に捉えやすい傾向にあるとされています。
もちろん、個人の性格にもよりますが、感情の機微が細やかな分、ちょっとした言葉のニュアンスや態度が、相手に強く伝わってしまうのです。
たとえば、忙しさや疲れからくるイライラが、無意識のうちに言葉や表情に出てしまい、それが「冷たい」「怒っている」と受け取られてしまうといったケースがあります。
また、特定の誰かへの不満が、本人に直接伝えられず、陰で広まってしまうこともあります。
女性社会で生きているのなら、女性が感情的になりやすい側面を理解し、相手の感情に配慮した発言・行動を意識するのが望ましいでしょう。
なにより、相手の立場に立って考える想像力を育むことが大切です。
そして、看護師の現場は人手不足で多忙な場所が多く、プレッシャーも大きいため、職場全体がギスギスした雰囲気になってしまうことが少なくありません。
新人が質問しにくい、ベテランが意見を言いにくいといった状況になれば、看護の質にも影響を与えかねません。
加えて、働く人のモチベーションを低下させ、離職の原因にもつながります。
このような状況を改善するには、一人ひとりが意識的に相手を尊重し、感謝の気持ちを伝え合うことが大事です。
また、リーダーが積極的にコミュニケーションを促し、意見交換の場を設け、風通しの良い職場づくりに努めることも欠かせないでしょう。
女性中心の看護現場をもっと知りたいなら…【女性社会はトラブルだらけ!?】看護師として働くために